「ウィスキーを知っていますか?」
この問いにほとんどの人は
「知ってるよ!馬鹿にすんな!」
と、答えると思います。では、
「ウィスキーってどんなお酒?」
この問いにちゃんと答えられる人はあまりいないのではないでしょうか?
こんなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
もったいない!
ウィスキーは確かに一見ハードルが高くアダルトな飲み物のように見えますが実は、
【お酒を飲み始めた初心者🔰でも楽しめるハッピーなお酒】
なんです!
本記事では、ソムリエ歴2年、ウィスキー愛飲歴10年の著者が難しそうなイメージのウィスキーを初心者の方でもわかりやすく解説していきます。
- ウィスキーに興味はあるけど、なんとなくハードルの高さを感じ敬遠している。
- ウィスキーを詳しく知りたい!
- 最近お酒を飲み始めていろんな種類のお酒を飲んでみたい!
- 美味しいおすすめウィスキーを知りたい!
こんな方にぜひ読んでほしい内容となっています。
最後まで読めばあなたもちょっとしたウィスキー通になっているはずです!
【簡単解説!】ウィスキーってどんなお酒?
生産している国ごとに細かい規定はありますが大まかに言うと、
ウィスキーとは大麦やトウモロコシ等の穀物を、
糖化→発酵→蒸留
して作られた原酒を数年間木樽熟成することによって得られる蒸留酒のことを指します。
ここからさらに材料と生産国で分類ができます。
材料によるウイスキーの分類
ウィスキーの原料は穀物ですがその種類によっておおむね3種類に分類できます。
モルトウィスキー
モルトと呼ばれる大麦麦芽を原料として作られるウィスキー。
原料や製造工程由来の独特の個性が出やすい。
特に単一蒸留所のモルト原酒のみで作られるシングルモルトは各蒸留所の個性が色濃く反映され根強いファンが多い。
グレーンウィスキー
トウモロコシやライ麦等の大麦以外の穀物を主原料とするウィスキー。
比較的穏やかでクリアな味わいが特徴。
ブレンデッドウィスキー
モルトウィスキー原酒とグレーンウィスキー原酒をブレンドして作られるウィスキー。
ブレンドすることによりモルトウィスキーの特徴的な個性の角が取れる。モルトウィスキーのクセを感じつつ飲みやすさもあわせ持つ。互いの長所が引き出され香味豊かなウィスキーへと仕上がる。
香味と味わいの中核となるモルト原酒はキーモルトと呼ばれます。
出典:サントリー公式サイト、新版ウィスキー検定公式テキスト
世界5大ウィスキー
出典:サントリー公式サイト
5大ウィスキーとは世界的評価が高い5ヵ国で生産されるウィスキーのことです。
5大ウィスキーの生産国や特徴を紹介します。
スコッチウイスキー
スコットランドで生産されるウィスキー。
ウィスキーの代名詞とも言われ、世界中に熱狂的なファンがいます。
生産工程で泥炭(ピート)を焚くことで独特の香りやスモーキーさが生まれ、他にはない個性を持っています。
モルトウィスキーとグレーンウィスキーを混ぜるブレンデッドが主流ですが、近年では単一蒸留所のモルト原酒のみで作るシングルモルトが人気となっています。
アイリッシュウィスキー
アイルランドで作られるウィスキー。
スコッチウイスキーと共に世界最古のウィスキー生産国として知られており、一説ではウィスキー発祥の地であるとも考えられています。
3回蒸留による製造が主流で3回蒸留することで、より純度の高い原酒が得られます。
その為味わいはすっきり、穏やかで物によってはオイリーさが感じられることもあります。
アメリカンウィスキー
文字通りアメリカで作られるウィスキー。
もっとも有名なのはケンタッキー州を中心に作られるバーボンウィスキーです。
バーボンはトウモロコシが主原料のウィスキーです。ほのかに甘みを感じられる風味があり意外と初心者でも美味しく飲めるのが特徴です。
カナディアンウィスキー
カナダで作られるウィスキー。
五大ウィスキーの中でも最もライトでマイルドな味わいのウィスキーです。カクテルのベースにも頻繁に使われます。
ジャパニーズウィスキー
5大ウィスキーの中でも最も新しく作られ始めた日本のウィスキー。
日本で本格的にウィスキーを作り始めたのはサントリー創設者の鳥居信治郎です。
鳥居は1923年に現在でも操業が続いている山崎蒸留所を京都郊外の天王山のふもとに創設しました。この山崎蒸留所の初代工場長に就任したのが本場スコットランドでウィスキー作りを学んだ、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝でした。
そのためジャパニーズウィスキーはスコッチウイスキーの特徴を色濃く受け継いでいます。しかし、ただスコッチウイスキーの真似をしている訳ではなく日本の気候風土に合う製造方法を探求し続け、ジャパニーズウィスキーはスコッチにはない繊細さや優美さを獲得しました。
現在では世界的な品評会で多くのジャパニーズウィスキーが賞を獲得しており世界の注目の的となっています。
【必見!】初心者おすすめのウィスキー5選!
著者が独断と偏見で初心者の方へオススメしたいウィスキーを5種選びました!
ここまででお話ししたようにウィスキーには、
- 材料
- 生産地
- 製造方法
これらの組み合わせは無数にあります。
そのため軽くてスムースな物から重くて癖の強いものまで幅広く楽しめるのがウィスキーの素敵なポイントの1つです。
冒頭で【お酒を飲み始めた初心者🔰でも楽しめるハッピーなお酒】と書きましたが、様々な味わいのウィスキーがあるのできっと刺さる1本が見つかるはず!との思いからこのように表現しました。
そのため今回は、飲みやすい本当に初心者向けのウィスキーだけでは無く、通好みの癖のあるモノも含めて様々な味わいのウィスキーを選出しました!
おすすめウィスキー5選一覧
- シーバスリーガル12年
- ジムビーム
- オーヘントッシャン12年
- 白秋NV
- カリラ12年
シーバスリーガル12年
出典:シーバスリーガル公式
シーバスリーガルは、スコットランドで作られる代表的なブレンデッドウィスキーの1つです。
スコットランドの、スペイサイド地方で生産されるウィスキーをキーモルトとして作られます。
スコッチの聖地とも呼ばれるスペイサイドのモルトは、優雅かつフルーティで繊細な味わいが特徴です。
シーバスリーガルにもこの特徴が色濃く受け継がれていて正にウィスキー入門にぴったりの味わいです!
ジムビーム
出典:サントリー公式サイト
アメリカを代表するウィスキーで、世界で最も売れているバーボンです。
歴史も古く200年以上の歴史を誇り、代々受け継がれる製法と酵母により唯一無二の味わいとなっています。
バーボンらしい内側を焦がしたオーク樽に、由来するバニラのような甘い香りが存分に感じられる1本です。
オーヘントッシャン12年
出典:サントリー公式サイト
オーヘントッシャン12年はスコットランドのシングルモルトウィスキーです。
スコットランドの中部の低地帯に位置するローランド地方で生産されています。
ローランド地方のウィスキー作りは伝統的に3回蒸留で作られておりオーヘントッシャン12年もこの製法でつくられます。
知名度こそ高くありませんが3回蒸留ならではのクリアかつオイリーな味わいで、
“シングルモルトを飲んでみたいけどクセが強いのはちょっとコワい…”
みたいな方にぴったりの1本です。
白秋NV
出典:サントリー公式サイト
日本、山梨県の北斗市で作られるウィスキー。世界的に見ても稀な森に囲まれた蒸留所で作られます。
ほのかなスモーキーさとジャパニーズウィスキーらしい繊細さ、そしてまさしく森を感じられる爽やかな香味と味わいが特徴です。
白州蒸留所は一般公開もしており、工場見学やグッズ販売、更に原価試飲バーも併設されていて、普段お目にかかれないレジェンド級のウィスキーがお手頃価格で試飲できるので興味ある方はぜひ行ってみましょう!
カリラ12年
カリラ12年はスコットランド北西部にあるアイラ島で作られるシングルモルトウィスキーです。
アイラ島はスペイサイド地方と並びスコッチの聖地として知られて、その最大の特徴はその強烈なピート香!
非常にインパクトの強い香りでよく正露丸のような香りと例えられることがあります。
その極めて強烈な個性から苦手とする人も多い反面、嵌まる人はメチャクチャ嵌まるのがアイラモルト最大の特徴です。
カリラ12年はアイラらしい強めのピート香とスモーキーなニュアンスをしっかり残しつつ、同時に大麦由来の穀物の豊潤な甘さも感じることができるのです!
そのため、カリラ12年はボウモアと並びアイラウィスキー入門に最適なシングルモルトと言えるでしょう。
ちなみに比較的知名度の高いボウモアではなくカリラをチョイスしたのは私自身がウィスキーにはまるきっかけになったウィスキーだから。
推し活みたいなものですね(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
気になる銘柄は見つかりましたか?
今日お話ししたことはウィスキーに関する情報のほんの一部にすぎません。
ウィスキーは知れば知るほどどんどん深くなるお酒です!
先入観を持たずにいろんなウィスキーを試して、是ぜひお気に入り1本を見つけてください。
この記事が皆さんのウィスキー活動の一助になれば嬉しく思います!